人生100年時代と言いますが、100歳まで皆がみんな元気でいられるとは限りません。
皆さんがよくニュースで耳にする「平均寿命」が今も伸び続けているのはよくご存知かと思います。また最近取りだたされることが増えた「健康寿命(平均寿命から寝たきりや認知症など介護状態の期間を差し引いた期間)」も比例して伸びています。しかし、下記のイラストにもあるように日常生活に制限のある期間=介護予備軍〜介護状態の期間が男性であれば平均8年8ヶ月、女性に関しては約12年もの間介護が必要になると言われています。
そこで2021年11月号のうつのみやシニア通信では、「家族の介護」をテーマに自分のご家族や身内が介護が必要になっても焦らない心の準備と、気になる介護に必要なお金と介護保険などのもらえるお金についてご紹介したいと思います。
① 予備知識
介護が必要になる原因とは?
厚生労働省のデータによると介護が必要になった原因の第1位は認知症の18.7%。次いで脳卒中、骨折や転倒がきっかけという結果に。家族に迷惑をかけたくないと思っている方なら介護状態の期間をできるだけ短くしたいものですね。そのためには、認知症予防や日常生活での骨折・転倒しないための食生活の見直しや継続的な運動が必要になってきます。
② 介護に必要なお金
平均介護期間4年7ヶ月 合計約275万円かかる
介護が本格的に必要となってから亡くなるまでの平均期間が約4年7ヶ月と言われています。介護にかかる月々の費用は個人差はあるものの平均5万円とされ、介護期間の平均と合わせると合計275万円にものぼります。この金額を聞くと不安になってしまうかもしれませんが介護保険の存在も忘れてはいけません。
③ 介護保険(介護でもらえるお金)
介護保険を使うと自己負担は1~3割
介護認定を受ければ介護保険が適用となり、自己負担額は所得により1~3割と汽船的な負担が大きく軽減できます。具体的には下記のようなサービスが受けられます。
④ 介護認定の申請方法
宇都宮市の申請方法と問合せ先
宇都宮市の介護認定の申請方法は以下の手順で行います。
市役所の高齢福祉課又は各地区市民センター・出張所に申請
訪問調査結果や主治医意見書をもとに、介護認定審査会で介護の必要度を審査、判定
申請から結果の通知までは30日ほど
お近くの地域包括支援センターでは、相談や申請代行を行っていますよ!