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高齢者にも優しい公共交通 -Public transport-の発展


2023年8月 国内で75年ぶりに新設路面電車LRT=次世代型路面電車の運行が宇都宮市で運行を始めてからもうすぐ7ヶ月


宇都宮LRTイメージ

たくさんの人が利用している姿を見ると「新しい宇都宮市の実現が始まったんだな」と感じます



LRT導入の背景には、全国の地方都市共通の課題がありました

人口減少や少子高齢化、ドーナツ化現象にスロープ現象


そんな課題解決に向け宇都宮市を東西に貫く新しい交通システムのアイデアが生まれたのは1987年


新交通システム構想は紆余曲折を経て、その目的に「持続可能な都市発展の実現」が加わり『ネットワーク型コンパクトシティ(NCC)』という都市像を描きます


LRT区間図

宇都宮市公式サイトより引用



中央市街地、商業施設、学校、工業団地などの人が集まる「拠点」を設けLRTで結び従来のバス路線も大きく見直し、LRTが交通の動脈として大規模輸送を担い、バス路線が毛細血管として細かなネットワークを担う


2つの公共交通を連携させることで『移動手段は自家用車』一択のような生活スタイルから『誰もが、いつでも、どへでも行ける持続可能なまちづくり』をしていこうと宇都宮市は考えているようです


『NCC』実現にはバス交通がとても大切ですが、宇都宮市では、移動の手段は自家用車というのが一般的で、公共交通であるバスの多くは赤字に苦しんでいます

また、慢性的な運転手不足も運行運営に影響を及ぼしています


そんな課題を解決する方法の一つとして、栃木県では2020年から『自動運転バスチャレンジプロジェクト』をスタートさせました


県内9か所で行われた実証実験は県民の理解を深める結果となりましたが、実用化に向けた課題も多数見つかりました


課題の一つは自動運転のレベル


今回の実証実験の最終結果は、補助的に運転手が乗車する『レベル2』

プロジェクトでは『レベル4』を視野に入れて取り組んでいたので、残念な結果となりました



自動運転レベル分け表



この結果だけを見ると「自動運転。まだまだ先の話じゃないか」と感じるかもしれません

しかし、「レベル2」での「自動運転バス 定時運行」をスタートさせている自治体があります

それは茨城県西部の境町

2020年に全国自治体初の運転手が補助的に乗車するレベル2での定時運行を始めました


県境に位置し、鉄道駅がない境町

町内は交通インフラ整備が整っておらず、高齢者が免許返納を躊躇う状況があるなど、多くの課題や町民の意見を踏まえ、民間企業と協力のもと公道での定時運行を実現したそうです


定員10名のアッピングされた小さな自動運転バスはフォルムも可愛らしく、地方からの視察や観光客から注目を集めています


 

【茨城県境町公式サイト/自動運転バス】



【自治体(茨城県境町)で定期運行している自動運転バスに乗って来た】


 


自動運転バスへの関心は高まる一方ですが、自動運転バスが安全に運行できるためには、自動運転技術の更なる進歩とともに、自動運転バスが走行する環境の進歩も必要です


細かな路線で行きたい場所へ私たちを運んでくれるバス交通は『ネットワーク型コンパクトシティ(NCC)』の大切なポイント

自動運転バスの普及で『NCC』実現に近付けるように、環境整備にも力を入れていってほしいと思います



超高齢化社会の中で交通弱者である高齢者にとって「移動」は暮らしに直結している大きな問題

『免許返納してしまうと病院に行けない、買い物に行けない』といった

返納してもいいけれど、環境がそれを許さない高齢者が多い中、

こうした交通インフラ(公共交通)の進化発展は、高齢者が利便性を享受できることで、必要性や運行協力姿勢が得られるなどの効果を生み出すと考えられます



バリアフリーで静かなLRTは利用者150万人を超え、土日祝日の需要は予測を大幅に上回る人気ぶりで、2030年代前半には宇都宮駅西口側路線開業を目指しています



地元民はもちろん、栃木県を訪れるたくさんの人たちが、LRTとバス交通を利用して「行きたい場所へ自由にいける宇都宮市、栃木県」になって欲しいですね

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