ヒビコレ家族の小さな旅 『紅葉を楽しむわたらせ渓谷鉄道』 2026年11月号

トロッコ列車で巡る、秋の渓谷とレトロな鉄道旅
ヒビコレ家族が何度も訪れている、「わたらせ渓谷鉄道」。
起点の桐生駅と終点の間藤駅には約550メートルの標高差があるため、紅葉は一度に見頃を迎えるのではなく、10月下旬頃に足尾周辺から始まり、約1か月かけて大間々方面へと移っていきます。そのため、長い期間にわたって沿線の紅葉を楽しむことができます。
今回訪れたのは10月初旬。残念ながら紅葉にはまだ早かったのですが、ひと足先に秋の雰囲気を楽しんでいただこうと、写真にAIで紅葉の彩りを加えてみました!

渡良瀬川に沿って走る、44.1kmのローカル線
わたらせ渓谷鉄道は、群馬県の桐生駅から栃木県日光市の間藤駅まで、全長44.1kmを結ぶ鉄道です。 かつて足尾銅山の鉱石輸送などを担った、国鉄足尾線を引き継ぎ、現在は沿線住民の生活を支えるとともに、観光鉄道としても広く親しまれています。
沿線には渡良瀬川の渓谷美をはじめ、昔ながらの駅舎や鉄道施設など、見どころがいっぱい。
そして、この路線の大きな魅力が、窓ガラスのない開放的な車両から景色を楽しめる「トロッコ列車」です。
人気のトロッコ列車は2種類!
わたらせ渓谷鉄道には、ディーゼル機関車が客車を牽引する「トロッコわたらせ渓谷号」と、鉄道キャラクター「わ鐵のわっしー」をモチーフにした「トロッコわっしー号」があります。
「トロッコわたらせ渓谷号」は、大きなディーゼル機関車が客車を引っ張る昔ながらのスタイル。力強い走行音とともに、ゆっくりと渓谷を走る姿は鉄道ファンにも人気です。
一方、「トロッコわっしー号」は、赤や黄色のカラフルな車体が特徴。かわいらしい外観で、家族連れにもおすすめです。
どちらもトロッコ車両ならではの開放感があり、秋の澄んだ空気を肌で感じながら、車窓の景色を楽しめます。

映画のロケ地にもなった、レトロな足尾駅
栃木県側の足尾駅は、どこか懐かしい雰囲気が漂う木造駅舎。
駅前には赤い丸型ポストが立ち、昔ながらの待合室やホームなど、昭和の面影が今も残されています。
この趣ある駅舎は、映画『海街diary』や『ラーゲリより愛を込めて』のロケ地としても使われました。
また、駅構内にはかつて活躍した古い鉄道車両も保存されており、鉄道の歴史を感じられる場所でもあります。
列車に乗るだけでなく、駅舎を眺めたり、写真を撮ったり。そんな時間も、この鉄道旅の楽しみのひとつです。


車窓から楽しむ、秋の渓谷美
わたらせ渓谷鉄道の車窓からは、渡良瀬川に沿って続く美しい山並みが広がります。
栃木県側では、険しい岩肌や急流が続く迫力ある渓谷風景。一方、群馬県側に向かうにつれて川の流れも穏やかになり、水面に映る山々の景色など、変化に富んだ自然を楽しめます。
特に秋は、山々が少しずつ赤や黄色に色づき、緑の木々とのコントラストが見事。
鉄橋を渡るときには視界が大きく開け、眼下に広がる渓谷を一望できます。
なかでも「第二渡良瀬川橋梁」付近は、川と山並みが織りなす美しい風景が印象的な場所です。

トンネルの中には、満天の星空!?
トロッコ列車の旅には、ちょっと意外なお楽しみもあります。
「トロッコわたらせ渓谷号」では神戸駅から沢入駅の間にある草木トンネルにて、列車がトンネルに入ると車内にイルミネーションが輝き、まるで満天の星空のような幻想的な空間が広がります。
約10分間続く光の演出は、外の景色が見えないトンネルの中だからこそ楽しめる特別な時間。
山々の自然を眺める時間とは、また違った魅力があります。

人気の「鉄印帳」で旅の思い出を
最近、鉄道ファンだけでなく、旅行好きの方にも人気なのが「鉄印帳」です。
鉄印とは、御朱印の鉄道版ともいえるもので、全国の参加鉄道会社を訪ね、それぞれのオリジナル「鉄印」を集めることができます。指定の鉄印帳に各社の鉄印を集めていく、新しい鉄道旅の楽しみ方として人気を集めています。
わたらせ渓谷鉄道でも、さまざまなデザインの鉄印を販売しており、旅の記念として人気を集めています。
訪れた鉄道の思い出を一冊に残せるのも、鉄印帳ならではの楽しみ。全国のローカル鉄道を巡る、新しい旅のきっかけにもなりそうです。


車内でお弁当、お酒も買えちゃいます!
鉄道旅の楽しみといえば、やっぱりお弁当!
わたらせ渓谷鉄道では、名物の「トロッコ弁当」や「やまと豚弁当」など、地元の食材を生かしたお弁当も人気です。
「トロッコ弁当」は、地元産の舞茸を使った混ぜご飯など、素朴な味わいが魅力。
お弁当は神戸駅にある「列車のレストラン清流」で予約でき、トロッコ列車に乗車する場合は、神戸駅から車内へ積み込んでもらうこともできます。
また、「トロッコわたらせ渓谷号」の車内には自動販売機もあり、ジュースやお茶のほか、缶ビールも購入できます。
車窓に広がる渓谷の風景を眺めながら、のんびりお弁当を味わう。そんな贅沢な時間も、トロッコ列車ならではですね。



秋のお出かけに、わたらせ渓谷鉄道へ!
美しい自然に、懐かしい駅舎、個性豊かな列車。そして、お弁当や鉄印帳など、楽しみ方もいろいろ。
何度訪れても新しい発見があるのが、わたらせ渓谷鉄道の魅力です。
秋の紅葉はもちろん、春の花々や夏の新緑など、季節を変えて訪れるのもおすすめ。
これから紅葉が見頃を迎えるわたらせ渓谷鉄道。ぜひ、ご家族やお友達と、小さな鉄道旅を楽しんでみてはいかがでしょうか。
わたらせ渓谷鐵道
群馬県桐生駅~栃木県間藤駅(全長44.1km) ☎︎ 0277-73-2110 ホームページ:https://www.watetsu.com/
※トロッコ列車は運転日が限られています。乗車には通常の乗車券のほか、トロッコ整理券が必要です。運転日や空席状況などは公式ホームページでご確認ください。
※掲載した紅葉の写真は、10月初旬に撮影した写真をAIで加工したイメージです。実際の紅葉状況とは異なります。



